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無色の緑の考えが猛烈に眠る。

   
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百舌の叫ぶ夜


ドラマが面白かったので原作を買ってみました。
原作は30年前のものだそうで......現代風にリメイクされたのでしょうがかなり変わっていました。
映像化不可能と言われていたようですが、確かに時間軸がとても入り組んでいるため難しいとされたのだと思います。

正直なところドラマスペシャルの時の「ストロベリーナイト」以来のショックに、今襲われています。

西島さんが出る前の、週刊漫画誌で言うところの読み切り連載のような感じで放送された「ストロベリーナイト」を見たのですが、見ててあいたたたたたた!思わず頚動脈を抑えて転げ回った記憶があります。刑事ドラマが好きだったのでなんのためらいもなく見ていたのですが、その時の私はまだ幼かったので主人公側の人が死ぬとは思いませんでしたし、なにより先入観が激しいので首を切るとか乳房を切り取るとかそういう表現を聞くだけで鳥肌が止まらなくなります。
そういえば「悪の教典」も映画を見に行きましたがやはり喉をかきむしりたくなるほどゾッとした記憶があります。割と「ジョジョの奇妙な冒険」のスパッとイっちゃう表現とかもダメですね。


さて、そんなことはともかく。
今日はそんな私が「百舌の叫ぶ夜」を読み終えた、胸のつっかえをとっぱらいたいがための記事を書かせていただきます。
要は憂さ晴らしです。

先に言っておきますが、原作を否定しているわけではなく、よくまぁここまで原作を無視したドラマに仕上がったものだと、バカなにわかが遠吠えをするだけですので読んでも面白くないと思います。ドラマも嫌いじゃないですけどね。
でも有名俳優で釣ろうという心意気がどうも気に食わない。見事釣られているがゆえに
馬鹿なんです。ミーハーなんです。面食いなんです。知ってます。
でも刑事ものののミステリーはだいたい好きなのでそのへんも考慮して、どうか暖かい目で見てやってください。



どうも王道とギャグ路線が趣味なものなので、ちょっと色の違うものを読んでしまうと受け入れがたい展開にムズムズと痒くなる。


※原作シリーズとドラマのネタバレを含みます




まず、アテナセキュリティなんてないし、東和夫も中神もいなかったです。

下心というかもはやミーハーな女子でしかありませんが、東さん目当てで読んだといっても過言ではありませんでした。
私もテレビ朝日の踊らされた一人ということです。
とりあえず相棒シリーズ再開してくださいお願いします。

東さんの中二病というか下衆っぷりが中々新鮮な上に、演じている長谷川博己さんが個人的に好きなもので、下心満載で原作を手にさせていただきました。懺悔します。


まぁそんなことはさておき、妻を爆弾事件で失ってしまった公安の刑事が一つ一つ謎を解明しながら真相にたどり着くという点では大筋はドラマと一緒です。登場人物も、東和夫を除けば大まか(名前は違いますが)同じでした。新谷兄弟の設定もまんまでしたし。いや、ここもこの作品の伏線の一つなのでこれを変えたらそれこそ二次創作になりかねなませんね。
ドラマで聞いたな、というセリフもいくつかありました。ドラマのせいもありますが、大杉警部補は香川照之さんで難なく再生されます。

だた、そのほかの設定がドラマとは大きくかけ離れてました。ルポライターの女の子なんていませんし、空港爆破事件なんて起きません。少女はおばけを見ていませんし、明星巡査部長は喫茶店に入ってない。室井さんの娘さんは事故に遭ってないし、室井さんと倉木夫人は浮気関係にありました。割と最後のがショックです。


何度も言いますが原作を否定しているわけではありません。自分がいかにぬるま湯に浸かっていたかを思い知りました。たかが文学知識ですけども。


ドラマを見て倉木一家には幸せになって欲しかったですね。せめて精神的に。
正直ドラマの最後はよくわかっていないのですが、ハッピーエンドだったのは確かです。
倉木警部にハッピーエンドを迎えて欲しい人は覚悟して原作を読んでください。そして私と一緒に闇へ落ちましょう。


しかし個人的に原作の新谷の心境が知れたのはよかったです。
和彦を驚かそうと思って背広を着た宏美のシーンが一番好きです。
あと百舌とにらめっこしているところ。


空港爆破事件がなければ何が起こるのか、そんな派手な事件ではなく夜のいざこざ程度です。
むしろ話の流れ上それがしっくりくると思いますがね。
死ぬ人は同じですけど。

やはり見栄えのよさのために重要なシーンをカットせざるを得ないのでしょうな...
それゆえ、原作とはかけ離れてしまう。
それが悪いことかと聞かれると閉口するしか今の私にはできないのですが、個人的には原作もドラマも好きだとは言えます。
まぁ原作のあるものの映像化なんてだいたいそんなものなので今更とやかくいうこともないのですがね。

とにかく何が言いたいのかというと、アテナセキュリティが虚構のさらに虚構であったことにショックを隠しきれないのと、今後の倉木警部を見届けたくないという話です。
ブラックなオチにはなれていたつもりですがそんなことはなかった。


いままで青春ものぐらいしか読まなかったのでえげつない濡れ場の数々にちょっと呆気にとられています。
いろんな意味で私にはまだ早すぎた小説。


さて、ドラマseason2で東さんはどのような結末を迎えるのか、それともseason3まで生き延びるのでしょうかね。



お了い。

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