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無色の緑の考えが猛烈に眠る。

   
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祖母がアルツハイマーだと診断されてはや一ヶ月。
あっというまに日常になった。

いつか見たドラマで井上真樹夫さん演じるアルツハイマー病を患う老人を最近よく思い出します。
普段は頓珍漢なことを言っているのにたまにふと威厳ある父の姿を現す演技が印象的でした。
んなまさか、と思いながらみていたが、いやーあるんだね実際。
祖母もたまに意識のはっきりとした言動を見る。
なんだか操られた人が一瞬正気になるシーンを見ているよう。


最近帰りが遅いです。
家に帰ってまず祖母が「おかえり」を言ってくれる。
「今日は寒かっつら」
「うんそうだね」
このやりとりが私の食事中の30分程の間に三回繰り返される。

心配してくれることはとても嬉しいこと。
でもそれを煩わしく思ってしまう自分もいるわけでなんだか悲しい気分になる。
人の優しさを素直に喜べないなんて不幸なことはないですわ。


最近はもうないが、父はなんども同じことを繰り返す祖母をみてなんども怒鳴っていた。
その度にあとでちょっと後悔して落ち込んでいる父の背中をみてこの親の血を引いていて良かったな、と思う。
もし父が祖母のようになってしまったら私はどんな反応をするだろうか。
そんな父は見たくないと思う。きっと同じように怒鳴ってしまうだろうな。
母も一緒。むしろ母には確実に声を荒らげてしまう自信がある。
両親にはいつまでもかっこよくいてほしいものだ。

母はあれからいろいろなことに興味を持つようになった。
アルツハイマーはまず「ものに興味をなくす」ことからはじまるらしい。
良い傾向だ。



かくいう私は日々興味を失っている。
疲労と睡眠欲が勝ってしまう。ぐぬぬ。






その人が大切なのと、その人との時間が大切なのとではわけが違う。
最近家族とご飯を食べてなくて「あのね、今日ね、」っていう時間がないことに気が付いて少し凹んでいる。
でも何気ないそんな時間がかけがえのないものだったんだなともきがついたので儲け物、ということにしよう。

お了い。


ポツネン氏の奇妙で平凡な日常。
最低な席だったけど最高の演出と配慮だった。
次は一階で。

よっこいしょ。


二十歳を超えて、自分は環境にあまりに恵まれすぎてるなと考えるようになりました。
なので、今の苦労はその代償だと考えるようにして、過ごしているのだけれどその中でさらに楽しみを見つけてしまうのだから、ポジティブを通り越して馬鹿。
馬鹿で良かった。


小まめに連絡をとらなくても友人関係が継続されているというのはとても良い。
久しぶりに会っているのにその感覚がないというか、まぁ要は気を使わないっていいことだね。
浅く広くの友人関係より深く狭くがちょうど良い。



お了い。
  
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自己紹介:
こう見えて文章を書くのが好きなんです。
この春無事SE(笑)になりました。
何も考えているのかよくわからないと言われます。そこんとこだが俺にもようわからん。
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